unlucky? 7






「あっ、あ、…ッ!」

何かが身体の中を行き来している。
狭い蕾を割り拓いて、蠢く何か。

「ジョミーの中、熱いよ…」
「ん、んッ…」
「熱くて柔らかくて、早く入りたい…」

吐息交じりに囁かれた低い声が、ジョミーの鼓膜を震わせる。
ブルーは挿入していた人差し指を少し引き抜くと、今度は中指も一緒に挿入させた。

「っん…!」

先程よりも酷い圧迫感に、ジョミーは息を詰める。
ぎゅっと枕を握って眉を顰めているジョミー。
そんな様子を見てブルーは一度指を全て引き抜き、ベッド横のサイドボードの引き出しをあけた。

そこからボトルを取り出すと、キャップを開いて。
ボトルの中身は、透明の液体だった。
それを掌に少し垂らし、指に絡ませるともう一度ジョミーの後膣の中へと滑り込ませる。

「っふ、ぅんッ…ん、ぁ…」

今度はぬるりと滑りよく根元まで挿入された。

指に絡んだ液体を塗りつけるように指を動かし、割り拓く。
何度か指を広げたりしているうちにジョミーの秘孔は柔らかく解れてきたようで。

「ちょっと、我慢して…」

言われたとおりきゅっと目を瞑って待っていると、何か冷たいものが後ろに触れた。
それはそのまま蕾の中を通り、体内に侵入してゆく。
火照った胎内に冷たさが浸透してジョミーは肩を震わせた。
冷たい液体はジョミーの後膣をいっぱいに満たすと、白い脚を伝って溢れ出す。

「あ、あッ…」

ぞわぞわと背筋に感じる微弱な快感を感じながら、ジョミーは枕に顔を押し付けた。
すると再びブルーの指が入り込んできて、内部を圧迫するように動き始めたのだった。
ぐるりとかき回されたり、ばらばらに動かされたりしているうちに、ブルーの指先が何かを掠めて。
びりっと走った衝撃に、思わず力んでしまった。

指を締め付けられたことで気付いたブルーが、ジョミーが反応を示した箇所をぐりっと圧迫した。

「んンッ、ぁあ…ッ」
「ここ?」
「ん、あぁ、だ、め…!」

くにくにと指先で強弱をつけて弄ばれ、ジョミーは涙を零してシーツを掴んだ。

脚の間に目をやると、ジョミーの屹立した自身からはぽたぽたと先走りの雫が零れている。

「そろそろ、いいかな…」

カチャカチャという金具音を、ジョミーは思考の働かない頭でどこか遠くに聞いていた。
そして何か熱いものが後孔に触れて。

「いくよ…」

ブルーの声が聞こえて振り向くと、何かが体内に入り込んでくるのを感じた。
ぐいぐいと侵入してくるそれはとても熱く、硬い。
内臓を押し上げられるような、奇妙な異物感と圧迫感。
引き裂かれるのではないかと危惧してしまうほどだった。

「ッあ――――ッ」

ぶわりと涙が溢れて、枕に零れ落ちてゆく。
シーツを握り締める手を見ると、力を入れすぎて震えていた。

「はッ…あ、くるしッ…」
「力を抜いて…ジョミー」
「んッ…ふ、う…や、おっきい…」

内部を満たすものが大きすぎて、しかもまだ奥へと進んできているせいでなかなか息を吐き出せない。
ぐいぐいとジョミーの中を犯しているものが彼の性器だと気付くまでに、相当時間がかかってしまった。
ジョミーが息を吐くタイミングを見計らって、少しずつ入り込んでくるブルーの男根。

「あと、少しだから…もうすこし、力を抜いて…」
「ん、はぁぅ…」

言われたとおり何とか息を吐き出して力を抜くと、最後にずんっと最奥まで侵入されて。
ジョミーはぐっと唇を噛み締めて堪えた。

「ジョミー、噛んだら駄目だよ。傷がつく」
「んむっ」

後ろから手を伸ばしてジョミーの口に指を入れると、ジョミーは歯を立てられなくなり、熱い溜息を漏らす。

「ジョミー、分かる…?ジョミーのここに、僕のが全部入ってるんだよ…」
「はぁ…ッん…ん、ぅ…」

ぐい、と腰を押し付けられて、本当に全てが入ってしまっているのを感じた。
どくりどくりと脈打つそれは、ジョミーの内部にぴったりと合わさっていて。

「すごいよ…温かくて、きもちいい」

うっとりと囁かれる言葉にぞくぞくと背筋が震える。

「動いても、いいかい…?」

耳朶にかかる息と、鼓膜を震わせるブルーの低い声に、思わず頷いてしまった。
そしてゆっくりと動き始めたブルーに、意識を持っていかれるのに時間はかからなかった。












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ぐふぅ…エロスはやっぱり気合が要ります…だれか…癒して…





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